第277章 相談

大爺様は立ち上がって笑いながら言った。「やれやれ、もう来ないわけじゃないよ。今度必ず会いに来るから、二人とも安心してくれ。執事が送ってくれるから大丈夫だ。ゆっくり休んでおくれ」

結局、大爺様は一人で帰っていった。

霧島咲姫と神城連真は一緒に座っていたが、しばらくすると会社に戻って仕事の打ち合わせを始めた。

時間は一分一秒と過ぎ、あっという間に夜になった。

霧島咲姫は自分の部屋に戻り、考えれば考えるほど違和感を覚えた。どう考えても神城家に借りがあるような気がした。どの観点から見ても、二人はまだ関係を確定させていない。

自分にはこの株を受け取る資格などないはずだ。

少額とはいえ、人民元に換算するとかなりの大金になる。

彼女はそう考えながらすぐに立ち上がり、神城連真の部屋へ向かった。無意識のうちに手を上げ、軽くドアをノックすると、すぐに彼がドアを開けた。