第339章 死刑判決

神城連真は今日、原告として出廷し、霧島咲姫は囚人服を着て、とても憔悴し落ち込んでいる様子だった。

しかし彼女の目の中の光は、戻ってきたようだった。

多くの人が驚いた。この事件はそれほど大きくないのに、冬月滉弁護士が関わるとは。

裁判官が一通り説明した後、冬月滉は証拠の一部を提出した。「周知の通り、私のクライアントである霧島咲姫さんは、その日一通のメッセージを受け取って神城家に向かいました。彼女が到着した時には、神城家の大爺様はすでに倒れていました。後の調査で、このスマートフォンを発見しましたが、そこに残された指紋は私のクライアントのものでも、神城家の大爺様のものでもありませんでした。そのため、これは第三者による意図的な行為であると考えるのが妥当です。」

人々は事態が複雑になってきたと感じ、目を見開いて小声でささやき始めた。

霧島咲姫はこの時、陳述を始めた。「神城志国です。神城志国が大爺様の携帯からメッセージを送ったのです。彼はずっと神城氏の相続権を欲しがっていて、今回も株式相続書を盗むためでした。当時、大爺様は入院していて、神城連真は私に見舞いに行かせてくれませんでした。そこで私は昼間にこっそり行ったところ、神城志国が大爺様の人工呼吸器のチューブを外そうとしているのを発見しました。」

神城連真はこれを聞いて激怒した。なぜこの女は真実を彼に告げなかったのか。

霧島咲姫は続けた。「神城志国は私の息子を人質に取って、私に犯人だと認めさせたのです。だから最終的に私は拘留されることになりました。」

この時、冬月滉は神城志国が同じ日に病院に現れていた映像を裁判官に見せた。

そして神城志国が法廷に連行された。

傍聴席からは彼に対する怒りの声が上がり始めた。

裁判官はこの時尋ねた。「神城志国、被告の陳述は事実ですか?」