第385章 真相の暴露

この時、二つの集団がほぼ同時に駆けつけてきた。

神城文弥の後ろには二人のボディガードがついており、守屋朝陽の部下たちもここに到着していた。

菅田剛一はわずかな違和感を感じ、すぐに感情を抑え、周囲を見回した。

二つの集団が同時に飛び出してきて、彼を取り押さえた。

「何をするつもりだ？」菅田剛一はまったく抵抗できなかった。

二つの集団は互いに顔を見合わせたが、すぐに目的が同じであることを理解し、質問を続けた。

神城文弥が近づき、尋ねた。「菅田剛一？桐島家のお嬢さんに手を出して失敗したくせに、まだ彼女のために働いているのか？お前の親友二人はどうして急に音信不通になったんだ？自分の会社を放っておいて、ボディガードのわずかな給料をもらいに行くなんて、言ってみろ、桐島詩雲に何か弱みを握られているんじゃないのか？」

菅田剛一は当然口を開くはずがなかった。「何を言っているのか分からない！」

神城文弥は彼が絶対に認めないだろうと分かっていた。そこで、彼は手元の資料を取り出した。「写真の人物はお前で間違いないだろう？」

菅田剛一は横目でちらりと見た。こいつらがこんなに早く調べ上げたのか？

彼はまだ無表情を保ち、平然と黙っていた。

神城文弥は続けた。「菅田剛一よ、お前が愚かなのか賢いのか言いようがないな。人を殺すなら計画をしっかり立てるべきだ。完璧に見えても一つの抜け穴があるもの。どうして自分の以前の工事チームの人間を身代わりにしようとしたんだ！桐島詩雲はお前にいくら払ったんだ？どう考えても割に合わない取引だぞ！」

菅田剛一の瞳孔が開き、目には恐怖が満ちていた。どうして、どうして調べられるはずがない、自分はとっくに元従業員の家族を懐柔していたのに。

「一体何がしたいんだ？」菅田剛一は直接尋ねた。

神城文弥はこの時、手をポケットに入れ、録音機のボタンを押した。

「菅田剛一、お前は桐島詩雲の指示を受け、自分の元部下を桐島家に派遣し、桐島家の工事チームの給料が高いと言って脅迫と誘惑をした。しかしこの工事は最初から桐島家が細工していたもので、だからこそお前の元部下が身代わりになって事故に遭った。お前は桐島詩雲からもらった金で、元部下の家族に神城グループに抗議させた。私の言っていることは正しいか？」