第389章 ついに救われる

早朝、霧島咲姫と神城煌は目を覚ました。昨夜はぐっすりと眠り、今も神城連真はまだ眠りについていた。二人は彼を起こさないようにそっと外に出て、脱出路を探し始めた。

神城煌は拾った木の枝で道しるべを残していき、霧島咲姫は思わず彼を褒めた。

幼い頃、神城煌は曽祖父と遊ぶとき、よくこの印を描いていた。この印を見れば、曽祖父はすぐに自分を見つけることができたのだ。

不毛の山道は見渡す限り続いていた。二人がどれだけ歩いたか分からないが、ようやく川を見つけた。霧島咲姫は身をかがめて水を確かめると、かなり綺麗だった。

彼女はすぐに水筒に水を汲み始めた。その間、神城煌は周囲を見回していた。

神城連真は突然目を覚まし、頭が割れるように痛かった。菅田ママは心配そうに、すぐに薬を取り出して彼に飲ませた。