第390章 蛇を誘い出す

神城連真はオフィスに座り、そろそろ時間だと思い、神城文弥を呼んだ。「守屋若様を呼んできてくれ!それから、二人を探して咲姫と煌に扮装させ、かつて我々が事故に遭った場所の近くをうろつかせろ。護衛をつけて、誰かが現れて手を出したら、連れ戻せ!」

神城文弥はこのタイミングでなぜ守屋朝陽を呼ぶのか分からなかったが、神城社長には必ず考えがあるはずだと思い、言われた通りにした。

彼は守屋朝陽を連れてきた後、自ら複数のボディガードと共に出発した。

西平で霧島咲姫と神城煌ほどの高い容姿を持つ人を見つけるのは簡単なことではなかった。あれこれ選んだ末、最終的に二人を選び、三割ほど似ていた。メイクと衣装を加えれば、九割は似るだろう。

神城文弥はわざわざ神城家に行き、霧島咲姫と神城煌が普段着ている私服を二着借りてきた。二人がそれに着替えると、自分でさえ間違えそうになった。