第398章 再び喧嘩

家に帰ると、霧島咲姫は霧島雫に夢中になっていた。神城煌は嫌そうな顔をして、自分の部屋に戻った。

霧島咲姫はこのロボットが自分にどれだけの驚きをもたらしてくれるのか考え始めた。

そこで彼女は霧島雫に料理を作らせることにした。彼女が料理名を言うだけで、霧島雫はあっという間に指示された料理を完成させた。

神城連真は神城煌からのメッセージを受け取ると、もう座っていられなくなった。守屋朝陽のことは心配していなかったが、この桐島耀真については確信が持てなかった。

結局のところ、桐島家と神城家は今や完全に敵対関係にあり、彼は桐島耀真が霧島咲姫の優しさを意図的に利用することを非常に心配していた。

彼は夜を徹して飛行機に乗り、帰国の途についた。

神城煌が翌日学校に行くと、校長は彼を校長室に呼び出した。

「煌君、君の家は桐島家の桐島耀真さんと仲がいいんだよね?」校長は率直に言った。

神城煌は校長の考えていることを知らないわけではなかった。要するに取り入ろうとしているだけだ。彼は首を振った。「親しくありません!」

校長はこの子が嘘をついていると確信したが、それ以上追及しなかった。彼は引き出しを開け、申込書を取り出して神城煌に渡した。

「これは国際数学オリンピックの申込書だ。各学校には一つの枠しかないんだが、この枠は君以上に相応しい人はいないと思う。家に持ち帰って記入して、明日私に提出してくれ!」校長の顔には媚びへつらいの表情が浮かんでいた。

神城煌は申込書を受け取り、心の中でとても興奮していた。この大会には何年も前から参加したいと思っていたが、年齢が足りなかった。今の年齢はちょうど良かった。

彼は申込書を持って教室に戻った。

すると、クラスの男子が彼の手から申込書を奪い取った。「おや、神城煌、この大会はいつも学校内で予選があるはずなのに、今年はどうして君に直接決まったんだ?やっぱり君のお母さんが多くの男と親しくしているのは役に立つんだな!」

神城煌の目には憎しみが浮かんでいた。その男子は少し怖くなったが、背後には大勢の男子がいたので、勇気づけられた。「どうした?私の言ってることは間違ってるのか?学校中で君だけが優秀で、コネを使って飛び級し、活動に参加すれば二人のパパを呼べるなんて!ハハハ!」

他の生徒たちも一緒に笑い出した。