404章 未来の新星

霧島咲姫は心の中で大喜びし、「柚羽、こちらはルイス先生よ。国際的に有名なデザイナーなの。前に私が学校であなたのデザイン作品を買ったでしょう?ルイス先生があなたのことをとても気に入ってくれたの!彼の弟子になりたいと思わない?」

霧島柚羽は普段から自分の想像力だけで構図を考えていて、デザイン界についてはよく知らなかったが、とても凄そうな感じがしたので、この時うなずいて「はい、なりたいです!」と答えた。

ルイスは大喜びし、続けて言った。「君は才能のある子だ。まだ年は若いが、君の作品の唯一の欠点は体系的に学んでいないことだけだ。時間をかければ、君はきっとデザイン界で最も輝く新星になるだろう!」

霧島咲姫はルイスのこの評価がとても高いことを知っていた。「さあ、柚羽、先生と呼びなさい!」

ルイスはこの時手を差し出し、彼女と握手した。その光景は少し微妙に見えたが、霧島柚羽はとても興奮して「先生、こんにちは。これからよろしくお願いします!」

神城連真はとても感動した。この娘を引き取ったのは正解だった。自分の妻はデザインをとても愛していたから、将来この娘がきっと大いに役立つだろう。自分の会社を神城煌に任せれば、もう後悔することはないだろう。

ルイスは挨拶を済ませるとすぐに立ち去った。今日は霧島柚羽に会うために来たのであり、目的を達成したので、これ以上留まる必要はなかった。

この時、一組の夫婦が近づいてきた。神城連真は彼らを知っていた。最近自分の会社と密接に取引をしている林家の夫婦だった。

「神城社長、おめでとうございます!」二人は熱心に杯を掲げた。

神城連真も熱心に応じた。

この時、林社長は続けて言った。「神城社長、今日来たのは、お祝いの他にもう一つ用件がございまして。日曜日は小娘の誕生日なのですが、まだお会いしたことはないとは思いますが、私たち夫婦は厚かましくも、ぜひご家族でお越しいただければと思っております!」

霧島咲姫の顔には笑みがあふれていた。彼女は実はビジネス上のこういった社交辞令があまり好きではなく、とても不自然に聞こえた。

神城連真は相変わらず笑顔を浮かべながら「林社長、そんな遠慮は要りませんよ。その日は必ず家族を連れて伺います!」

林夫婦は恐縮した様子で、この時林奥様はバッグから招待状を取り出し、両手で霧島咲姫に手渡した。