第410章 霧島柚羽

桐島詩雲が依頼した弁護士は効率が良く、すぐに神城家に内容証明を送り、さらに多くのメディアにこの件について注目するよう通知した。

神城連真はすぐに弁護士を通じて調査を始め、この時、霧島咲姫は彼と弁護士を雇う必要があるかどうか相談していた。

神城文弥は桐島詩雲が弁護士に送金した記録を見つけ、すぐに報告した。

神城連真は思わず冷笑した。この女はまったく策略に長けている、こんな隙間も突こうとしているなんて。

霧島咲姫は眉を焦がすほど焦っていたが、彼はまだのんびりとしていた。

「どうしてあなたは全然焦っていないの?」彼女は問いただした。

「この件は、弁護士を雇う必要はない。私たちが直接出廷して証言すれば十分だ。証拠は十分ある。桐島詩雲の手段がどんな波風を立てられるというのか、たかが一人の弁護士に過ぎない!」