神城文弥はこの時、当然ながら同調して声を上げた。「確かに会社にはそのような規定があります。ですから守屋社長が暫定的に社長職を代行するのに最も適した人選です!」
他の人たちが見抜けないはずがなかった。神城文弥は神城連真の腹心であり、守屋朝陽は彼らの親友だ。当然、自分たちの味方のために発言しているのだ。
皆はこれ以上何も言わず、この結果を黙認した。
しかし、最初に騒ぎ立てていた数人は今や心中で憤っていた。なぜこの守屋朝陽が突然現れて横槍を入れるのか。
株主総会はこうしてうやむやのうちに終わった。
その後、守屋朝陽は神城連真の以前のオフィスに戻り、席に座って神城文弥を呼んだ。
神城文弥は突然彼に対する好感度が急上昇した。
「守屋社長、何かご指示は?」
「神城文弥、すぐに調査してくれ。一体誰が先頭に立って扇動し、この株主総会を開こうとしたのか。また、この老いぼれたちが私的に何か動きがあるかも心配だ。もし調査できたら、彼らの株式をすべて買収して、すべて霧島社長の名義にしてくれ。資金が足りなければ、私が個人的に出すことも可能だ!」