第181章 彼女は彼の肋骨8

鈴木世介は今や何も言えず、頭を下げて素直に謝った。

この件で姉を心配させてしまったことも、「姉さん、ごめん、杏子は今どうなの?」

杏子の話になると、全員の表情が沈んだ。「今、彼女に最適な腎臓を探しているところよ。とりあえず危険期は脱したわ。中に入って会ってきたら?」

鈴木世介と卓田礼奈は病室に入った。杏子はまだ衰弱していて、ベッドに横たわったままだった。

卓田礼奈は初めて杏子に会った。彼女は近づいて、「杏子、私はあなたの小…叔母さんよ」

卓田礼奈は最初「叔母さん」と言おうとしたが、鈴木世介の表情を見て、とても言えなかった。

「叔母さん、すごくきれいですね…」

卓田礼奈はチビちゃんがそう言うのを聞いて、思わず自分の顔に触れた。「杏子はいい子ね。大きくなったら、きっと叔母さんよりもっときれいになるわよ」