四階のデザインはとても特別で、一階の間取りとは全く異なっています。
展示ホールの外には、収集された翡翠や書画などが並べられています。
前回、卓田正修がチビちゃんを連れてきたときは、展示ホールの外から見ただけでした。
四階に隠し部屋がいくつあるのか、各部屋に具体的に何があるのかは、卓田礼奈や林柳美でさえ知りませんでした。
これらは、卓田家の継承者だけが知っていることでした。
第七号の金庫は、確かに老当主の持ち物です。
彼は生前、宝石の収集を最も好んでいました。中には「海の心」と呼ばれるネックレスがあります。
中央のブルーダイヤモンドだけでも、2億の価値があります。
最も貴重なのはそのネックレスではなく、イギリス王室の王冠です。
この王冠の価値は、ダイヤモンドの貴重さだけでなく、身分の象徴としての意味もあります。
卓田正修は密かに息を呑み、チビちゃんの頭を撫でながら、少し緊張した様子で光恵大師を見つめました。
「大師、これは一体どういうことですか?杏子が老当主を見たと言っていますが、これは...本当なのでしょうか?」
光恵大師はうなずきました。「杏子は陰陽を理解できる能力があります。いわゆる天の目が開いているのです。だから彼女は陰陽の事象を見ることができます。心配する必要はありません。この才能は、千万人に一人もいないかもしれないほど稀です。もし高僧が丁寧に指導すれば、彼女は必ず霊媒師になれるでしょう。」
この才能?鈴木音夢は心配で仕方がありませんでした。「大師、これは杏子の体に影響はないのでしょうか?」
「杏子は年齢が小さく、体が弱いです。私の推測では、彼女の手の痣は、生まれたときに天の目を遮っていたのでしょう。今や天の目が開いたので、彼女は自然と普通の人には見えないものが見えるようになりました。」
口寄せの話になると、卓田正修の眉がまた寄りました。「大師、口寄せについて聞いたことがあります。占いをし過ぎると天機を漏らすことになり、彼女の運命や運勢に影響があるというのは本当ですか?」
「はい、天機を漏らすことは天道に反するからです。霊媒師のような人は、福を積み徳を積むことで、大きな影響を受けないようにします。要するに、善良な心を持つことが大切です。」