第474章 鈴木成典、自滅4

チビちゃんは気絶させられ、今目を覚ましたが四肢に力が入らない。「きっと悪いことをしたから、あなたの足を切られたんでしょ」

鈴木成典は言葉に詰まり、「おとなしくここにいなさい。後でおじさんの代わりに金を取りに行くんだ。心配しなくていい、あの人たちはお前を傷つけないよ。お父さんが金を持ってきて身代金を払えば、自然と解放されるさ」

鈴木成典は考えた。ここは山の麓に近いから、あの人たちがお金を持ってくる前に、卓田家の人たちに見つかるかもしれない。

「チビちゃん、行くよ」

杏子はお尻をついて座り込み、動く気も起きなかった。「歩く力がないよ」

鈴木成典は彼女の様子を見て、おそらく薬の効果がまだ切れていないのだろうと思い、仕方なく彼女を背負った。

チビちゃんは彼が山に登ろうとしているのを見て、深い山の中に行きたくなかった。