第614章 やはり行くことになる

生徒の保護者がその写真をネットに投稿したが、最初は安藤凪も気づかなかった。ネットユーザーが彼女だと認識し、「安藤凪が小学生を殴った」などと冗談を言う人もいた。安藤凪は写真を細かく見て、ようやく隅に写っている藤原朝陽と藤原夕子の半分の顔を見つけた。

安藤凪は本能的に子供たちの写真がネット上に漏れることを望まなかった。

彼女は福井斗真を振り向いて見ると、福井斗真はうなずいて、すぐに電話をかけに行った。安藤凪はコメント欄を開き、誰か藤原夕子と藤原朝陽に気づいているかを確認しようとした。

幸いにも、ほとんどの人はこれを冗談のような加工写真だと思っており、真に受ける人はほとんどいなかった。結局のところ、誰もが安藤凪と福井斗真の子供がまだ1歳にもなっていないことを知っていた。1歳では幼稚園にも行っていないのに、小学校なんてありえない。