秋田結は彼が指さす方向を見ると、第三病室の廊下に二人の若いボディガードが立っていた。
全身黒い服装。
一人は無表情で、もう一人は何かをにやにや笑っていた。
湯川大助は穏やかに説明した。「最近、中野が叔父さんを目覚めさせる方法を探していて、少し効果が出てきたんです。万が一に備えて、ボディガードを24時間交代で配置しました。」
病室の入り口に着くと、二人のボディガードは敬意を表して挨拶した。「若旦那。」
「こちらは私の友人、秋田結さんです。」
湯川大助は淡々とボディガードに言った。
二人のボディガードは揃って挨拶した。「秋田さん、こんにちは。」
先ほどにやにや笑っていたボディガードは目を輝かせて付け加えた。「秋田さん、私はあなたのファンです。」
「...」
秋田結は一瞬驚いた。