甘奈は嬉しそうな表情を浮かべ、興奮して尋ねた。「本当?」
「もちろんさ。お前のママは俺の绘里ちゃんで、お前はこれから俺の甘奈ちゃんだ。母娘二人とも俺が独占する」
甘奈:「……」
エマ、すごく興奮する。ついにイケメンのおじさんを仲間に引き入れることに成功した。
甘奈は機知に富んだ大きな目で目の前の藤原海翔をじっくりと観察し、その後小さな手で男性の肩をポンポンと叩き、大人ぶって言った。
「私は今、仙台のTfboyファンクラブの会長なの。あなたが入会したいなら構わないけど、藤原おじさんはこれから私の言うことを聞かなきゃダメよ」
「いいでしょ、簡単に言うと、これからあなたは私の子分になってくれる?」
幼稚園では明くんも子分を持っているから、自分だって一人くらい欲しい。それに重要なのはイケメンであること。
藤原海翔:「……」
どういう意味だ?
藤原海翔は自分が仙台の大物なのに、3歳そこそこの小娘に子分にされるとは思ってもみなかった。
藤原海翔は少し混乱した。
「うーん、黙っているということは同意したってことね。あらあら、そんなに不承不承にならないで。私たちのクラブに入ったら、副会長になれるわよ」
「ふむ、つまり俺に役職をくれるということか?」
「まあね……実はこのクラブには2人しかいないの。あなたと私よ。私が会長で、あなたが副会長……」
藤原海翔:「……」
藤原海翔は思わず笑ってしまった。甘奈の可愛さにすっかり参ってしまった。
「甘奈ちゃん、なぜ俺が必ずクラブに参加すると思うんだ?」
「うーん、あなたがママを好きだからでしょ。へへへ、実は私、全部知ってるんだから」
藤原海翔は小娘に一言で見抜かれて、少し気まずくなった。
「私のママを追いかけたいなら、私の子分にならなきゃね……」
藤原海翔は自分が完全にやられたと感じた。
すでに西村绘里と甘奈、親子二人に完全にやられていた。
「問題ない」
もし東栄インターナショナルの人々が、あの堂々たる藤原社長が3歳の小娘の子分になったと知ったら、きっと笑い転げることだろう。
しかも、Tfboyのファンになって、ファンクラブに入るなんて。