第127章 初めてじゃない2更見てください(1)

西村絵里は黒田真一が突然自分にキスをするとは思わなかった。しかも切迫して強引に、待ちきれないかのように。

侵略性に満ちていた。

「んっ」

男性のキスは強引で、たった一つのキスでさえ、少しの抵抗も許さなかった。

彼の求めるままにさせるしかなかった。

黒田真一は、そのような極上の男性で、他人の無条件の服従を必要とし、彼はまるで王者のような存在だった。

……

しばらくして、黒田真一はようやくゆっくりと離れ、黒い瞳は熱を帯びていた。

「西村絵里、確かにお前だ」

西村絵里:「……」

この言葉はどういう意味だろう?

たった一晩で、あまりにも多くのことが起こり、西村絵里の思考は少し混乱していた。男性の逞しい胸が自分の上に圧し掛かるのを感じ、心臓は雷のように鳴っていた。

男性の豪放な気配が自分を包み込んでいた。