第188章 甘奈が黒田さんに電話をかける2更(4)

場所も勝手に変えるわけにはいかない……

彼女が欲しいのは、臨海別荘で。

黒田さんと黑田奥さんの家で。

彼女を完全に自分のものにしなければ。

ただ、二人のキスが深まるにつれ、黒田真一はすぐに体の奥底から湧き上がる衝動を抑えられなくなった。

目の前の女性を丸呑みにしたいという欲望が切迫し、待ちきれなくなっていた。

……

「僕について左手右手でスローモーション、右手左手でスローモーションリプレイ、この歌は君に幸せを、僕を好きになった?」

西村绘里:「……」

聞き覚えのあるメロディーが外の部屋で鳴り響き、西村绘里は美しい瞳をパチパチさせた。

とても馴染みのあるメロディー

ボーイのテーマ曲じゃない?

この歌は自分のスマホにもあるし、甘奈が一番好きな曲だ。

でも自分の着信音ではないはず。