「やったぁ……」
甘奈は舞台下の観客席に向かって、甘えた声で、少しも臆することなく話し始めた。「みなさん、こんにちは。私は甘奈です……うーん、私のあだ名はたくさんあるんですよ。甘奈ちゃんとか、甘奈ちゃんとか、甘奈ちゃんとか、へへ、みなさんが何て呼びたいか好きなように呼んでくださいね……私は今年3歳です。うーん……私の趣味はボーイなんですよ。今は花子幼稚園の年少組の生徒ですが、もう一つの身分があって、それは仙台市ボーイファンクラブの会長なんです」
「はいはい、みなさんに本当のことを言いますね。私たちのクラブには副会長が2人いるんですけど、クラブ員は全部で3人だけなんですよ」
甘奈のこの言葉に、観客席の人々は笑いだした。
エマ、このロリータはあまりにもかわいすぎる。
この世に、どうしてこんなにかわいい女の子がいるのだろう。