「やったぁ……」
甘奈は舞台下の観客席に向かって、甘えた声で、少しも臆することなく話し始めた。「みなさん、こんにちは。私は甘奈です……うーん、私のあだ名はたくさんあるんですよ。甘奈ちゃんとか、甘奈ちゃんとか、甘奈ちゃんとか、へへ、みなさんが何て呼びたいか好きなように呼んでくださいね……私は今年3歳です。うーん……私の趣味はボーイなんですよ。今は花子幼稚園の年少組の生徒ですが、もう一つの身分があって、それは仙台市ボーイファンクラブの会長なんです」
「はいはい、みなさんに本当のことを言いますね。私たちのクラブには副会長が2人いるんですけど、クラブ員は全部で3人だけなんですよ」
甘奈のこの言葉に、観客席の人々は笑いだした。
エマ、このロリータはあまりにもかわいすぎる。
この世に、どうしてこんなにかわいい女の子がいるのだろう。
このロリータのお父さんとお母さんは本当に幸せだなぁ。
甘奈は小さな口をもぐもぐさせながら、話を続けた。
「うーん……私の家族のことですが……美しいママがいて、二人の弟がいます……へへ、それが私の副会長なんですよ。一人は私のおじさんで、私のパパでもあります。もう一人は藤原おじさん……彼は私の一番大好きな大人の友達です」
「最後に、私のプライベートライフです……へへ、私は現在3人の彼氏がいるんですよ」
言い終わると、甘奈はにこにこしながら自分の横にいるボーイグループの3人のイケメンを見て、自信を持って言った。
「さっき、みんなの前でハンコを押したから、彼らは認めないわけにはいかないんですよ。彼らは柊さん、西園寺さん、それから有栖川さんです……私はこれからもっともっとたくさんの彼氏が欲しいです」
有栖川:「……」
西園寺:「……」
柊:「……」
3人は互いに顔を見合わせた。なぜか、圧倒されているような錯覚があった。
まるで……小さなロリータに手のひらで転がされているような感じだ。
舞台下の観客は再び小さなロリータの言葉に爆笑した。
プライベートライフまで知っているなんて……
エマ、このロリータは本当にかわいすぎる。
元々はただの簡単なコンサートだったのに、この小さなロリータがこのコンサートのすべての笑いのポイントを担当することになるとは。
本当に面白すぎる。
みんなの拍手と笑い声が響き渡った。