第329章 黒田奥様は黒田さんの家に帰りたい1更(2)

黒衣の男性:「……」

「おじさん、私はあなたを応援してるよ、あなたはとてもハンサムだよ」

甘奈は心の中で自分の言葉に対して黙って謝罪した。

はぁ……

実際には藤原おじさんには遠く及ばないし、パパとは比べものにならないよね。

でも……彼をグループに引き込むために、自分は覚悟を決めたんだ。

黒衣の男性:「……」

くそっ、自分が3歳の小さなロリータに勧誘されて心を動かされるなんて。

30年以上生きてきて、初めてだよ……

自分のことをハンサムだと褒める人がいるなんて、本当に目が高い。

彼女のことを本当に気に入ったよ。

「甘奈さん、あなたの言葉は本当ですか、それとも嘘ですか?」

「冗談じゃないよ、私の言葉は真実よりも真実なの、違う違う、真珠よりも本物なの……おじさん、私が小さい頃、ママが教えてくれたの……子供は嘘をついてはいけないって、そうしないと人に好かれなくなるからって」

甘奈は非常に真剣に説明していた……

黒衣の男性は明らかに心を動かされていた。

まあ、自分は本当にハンサムなんだな。

甘奈さんがそう言うなら、自分も思わずツンデレになってしまう。

甘奈は小さな唇を尖らせ、弱々しく心の中で言った、ある状況では嘘をついてもいいんだよ。

それは善意の嘘……

だから、今の自分は善意の嘘をついているんだ。

そう思うと、甘奈の口元の笑みはさらに甘くなった。

「おじさん、どう考えてる?私のチームに入らない?あなたの顔の価値を上げることができるよ」

黒衣の男性:「……」

二人が話している間に、すでにVIP休憩室の入り口に着いていた。西村绘里は入り口で長い間待っていて、甘奈が来るのを見ると、急いで男性から甘奈を抱き取った。

「ママ……私さっきステージでかっこよかった?超かっこよかったでしょ?」

西村绘里:「……」

西村绘里は甘奈のこの言葉を聞いて、口角が数回痙攣した。

子供は少しずつ教育しないと……

しっかり教育しないと。

そう思うと、西村绘里は口角に微笑みを浮かべ、積極的に小さなロリータのピンク色の頬にキスをして、静かに言った。

「うん……とても良かったよ……」

西村绘里は甘奈を抱いて休憩室に向かいながら、考えて言った。