第408章 名目上の夫婦1更(6)

「黒田奥さん、黒田さん、お気遣いなく」

「ええ」

黒田真一は淡々と返事をし、藤原お爺様の興奮した様子を見て、静かに言った。「お爺様、一つお願いがあります」

「何でしょう、黒田さん、どうぞ遠慮なく。この老人に何でも言ってください」

「実はこうなんです。藤原様と西村绘里のニュース騒動がまだ収まっていないので、私と西村绘里で相談して、甘奈を三日間幼稚園に行かせないことにしました。しかし、私と西村绘里はイタリアに三日間出張しなければならず、その間...甘奈の世話ができないのです」

藤原お爺様は理解し、興奮して胸を叩きながら保証した。「問題ありません、甘奈は私が面倒を見ましょう。私はあの子が大好きですし、あの子がいると私の気分も良くなります」

西村绘里:「...」

何が...自分と彼がイタリアに三日間出張するということ?

自分とは何の関係が?

黒田真一は出張するとは一言も言っていないのに。

西村绘里はそれを聞いて、表情が少し変わった。

「甘奈ちゃん、お爺様のところで三日間過ごすのは嬉しい?」

「うーん...お爺様、ボーイのコンサートに行けますか?彼ら三人は私の彼氏なんですよ」

「もちろん行けるよ...その時は、藤原おじさんに帰ってきてもらって、私たち二人を連れて行ってもらおうか?」

「すごい...お爺様、とっても嬉しいです...」

ボーイのコンサートに行けると思うと、甘奈は幸せそのものだった。

甘奈が喜んでいるのを見て、西村绘里は混乱した。

少しも自分と離れるのが寂しくないの?

「ママ、パパ、お仕事頑張ってね」

西村绘里:「...」

黒田真一は小さな女の子のこんなにさっぱりした様子を見て、自分の風格を感じ、薄い唇がかすかに上がった。

「パパ、ママのことをよろしくお願いね」

「わかった」

西村绘里は目を暗くし、小さな女の子が興奮して藤原お爺様の服の端を引っ張りながら、好奇心いっぱいに尋ねるのを聞いた。

「お爺様、昨日ボーイについて何か調べましたか...」

「ああ、団長からの任務だから、私もいくつか理解したよ...」

藤原お爺様は明らかに甘奈と非常に打ち解けて話していた。

甘奈が生まれてこのかた、自分は三日以上彼女と離れたことがなかった。

せいぜい一日会わないだけだった。