第428章 西村絵里の給料カードをあなたに1更(6)

だから、ボーンやカーロのような大財閥と協力できることは。

黒田グループにとってのチャンスだ。

もしこの件をスムーズに成功させれば、黒田グループでの昇進や昇給も間近だろう。

西村绘里は唇を噛み、周囲の人々の緊張した様子に自分も警戒心を抱いた。

もし...自己がベルングループの他のデザイン案件も獲得できれば、天に登るほど難しくても、試してみる価値はある。

……

西村绘里は皆と一緒に社用車に乗り込み、隣の女性秘書に思わず小声で尋ねた。

「黒田社長はいつ頃到着されますか」

「黒田社長は飛行機が遅れて、今日は来られないそうです」

西村绘里:「……」

女性秘書の言葉に、他の人々も顔色を変えた。

西村绘里は唇を噛んだ。確かに、黒田真一は今朝自分と合流すると言っていたが、今になっても現れていないことに疑問を感じていた。