第499章 黒田さんが用意したサプライズ2更(10)

西村絵里は顔を赤らめた。

黒田真一……昨日、自分を愛していると言ってから……

どうやら……さらに人の心を惑わせるようになった。

何かが、静かに変質し、西村絵里はそれを捉える間もなかった。

西村絵里は黒田真一に手を引かれてリビングに入った。リビングの中は、すべて象牙色の大理石のテーブルで、装飾スタイルもヨーロピアンスタイルだった。

壁には、すべて14世紀ヨーロッパの古典的な絵画が飾られていた。

さらに……

いくつかは本物の原画だった。

今や本物の原画は価値が計り知れないものとなっている。

使用人たちは丁重に精巧なランチと花を運んできた。

城全体を新しく装飾していた。

西村絵里は柔らかな白いドレスを着て、黒田真一は白いカジュアルウェアを着ていた。二人が城の中央に立つと、さらに絵のような美しさが際立った。