西村絵里は黒田真一との議論の中で、毎回完全に打ちのめされていることに赤面した。
「それでは、黒田奥さん、私は今、黒田さんとしての特権を請求してもいいですか?」
そう言いながら、黒田真一は墨のような瞳で真下の女性をじっと見つめ、その意図は明らかだった。
目の前の美味しそうな料理を、彼はこれから食べるつもりだった。
しかも法律で保護され、正当な権利を持って...免許を持って仕事に臨むように。
西村絵里は男の妖艶な黒い瞳と目が合うと、小さな顔が一瞬で真っ赤になり、血が滴り落ちそうになった。
黒田真一は興味深そうに自分の下にいる女性を見つめ、薄い唇が再び降りてきて、部屋中に甘美な雰囲気を点火した...極限まで艶やかに...
...
朝の10時から...強引に午後1時まで弄ばれ続けた...
西村絵里は黒田真一に弄ばれて疲れ果て、まるで水から引き上げられたように全身が濡れていた。
息を荒くしているのを黒田真一に見られ、男は薄い唇にかすかに妖艶な笑みを浮かべ、満足そうに目の前の西村絵里を見つめ、磁性のある声で天の調べのように言った。
「すまない、黒田奥さん、今回もまた節度を欠いてしまった...だが、次回は気をつけるよ...」
そう言うと、黒田真一は非常に愛情深く西村絵里の眉間にキスをした。
西村絵里の味はあまりにも素晴らしかった...
自分を抑えられないほどに素晴らしい...
まだ足りない。
ただ、この本革のソファの上では、多かれ少なかれ動きが制限される。
今度は新しいものに、大きいものに変えなければならない。
ソファの上で、西村絵里は体全体が水のように柔らかくなり、体を起こして服を着ようとしたが、黒田真一に直接抱きとめられた。
「動かないで、黒田奥さん、少し抱かせてくれ。」
西村絵里:「...」
獣のような行為の後、今度は人間らしい思いやりを見せるつもりなの?
西村絵里は黒田真一に対して心の中で嫌悪感でいっぱいだったが、動くことはできなかった。うっかり後ろの男の欲望を再び刺激してしまうのが怖かったからだ。
「うん...」