村上念美とレイアが魅力クラブに到着した時、景山瑞樹はすでにクラブ全体を貸し切っており、部外者立ち入り禁止となっていた。
景山瑞樹の大崎市での横暴さは有名で、村上念美は特に驚かなかった。
村上念美は協力事項について景山瑞樹と連絡を取る必要があると言い訳し、やっとレイアと一緒に中に入ることができた。
廊下を通り抜け、唯一のVIP個室に入ると、景山瑞樹が片手でキューを支え、もう一方の手でワイングラスの中の赤ワインを味わっていた。非常にくつろいだ様子で、淡い紫色のスーツを着こなし、男の妖艶さを引き立てていた。胸元のネクタイは緩められ、引き締まった鎖骨が露わになり、男の色気が漂っていた。
村上念美は細い目を細めた。型にはまらず、個性を解き放った景山瑞樹は本当に妖艶だった。
3年前と比べて、男はより洗練されていたが、変わらないのは男の不良っぽさだった。