066 若者よ、節制せよ

村上念美は景山瑞樹が本当に自分を病院の男性科に連れて行くとは思わなかった。

これは本当に恥ずかしい状況だった。

普通に病院に行くのは問題ないが、男性科となると...ほとんどが夫婦か、あるいは男性患者一人だけだ。

景山瑞樹は不良っぽい態度で、受付もせずに直接村上念美の手首を掴んで主治医の診察室まで連れて行き、ドアを閉めると、眉を上げて主任医師を見ながら勝手に口を開いた。

「体を検査してくれ、俺は病気だ」

村上念美:「……」

誰が自分から病気だと言うだろうか?

村上念美が呆然としていただけでなく、医師も少し驚いていた。

すぐ後に入ってきた看護師が急いで尋ねた:「こちらの方、受付はされましたか?」

「出て行け……俺、景山瑞樹が受付なんか必要あるか?このビル自体、俺が資金出して建てたんだぞ……」