087 彼に行ってほしくない、彼に付き添ってほしい【初回購入お願いします】_7

村上三女さん...評判が悪く、有名なのだ。

しかし、大旦那様の態度も自分の心を温めた。

...

昼、村上念美は大旦那様と一緒に食事をし、来春さんに電話して食事を持ってこなくていいと伝えた。

景山大旦那様は小切手を取り出し、村上念美の前に差し出した。

「娘よ、これは私の全財産だ。使いなさい。」

村上念美は小切手の金額を見た。およそ一千万ほどだった。

「このお金はね、すべて清いものだよ。普段、孫たちや息子、嫁が私に孝行してくれたものだ。昼に電話をかけて初めて知ったが、村上氏は最近資金が必要なようだね。」

村上念美は美しい瞳を見開き、その後首を振った。

「大旦那様、ご存知でしょうが、村上氏は今や底なし沼のような状態で、赤字経営です。このお金をいただいても、大部分は戻ってこないかもしれませんよ。」