「もし残酷だとしても、それは私のせいよ。」
言い終わると、景山瑞樹は村上念美を押して入口へと向かった。この小娘はまさに豚を装って虎を食らう、些細なことでも必ず仕返しする性格だ。
...
景山瑞樹は車を運転して村上念美をプライベートクラブに連れて行った。村上念美は美しい瞳を細めて、景山瑞樹が自分をここに連れてきた理由がよくわからなかった。
「あなた...」
「安心して、もし私があなたを抱きたいなら、無数の方法があるから...」
村上念美:「...」
こんなことを言われては、返す言葉もない。
村上念美の顔色が少し変わり、その後不自然に口を開いた:「でたらめを言わないで。」
「村上念美、俺はお前を尊重しているんだ。こう言おうか、お前の許可なしには、キスもしない。純粋だろ?」
村上念美:「...」
くそ...
どこが純粋なの?
「手を触るのもダメ...」
景山瑞樹:「...」
景山瑞樹は村上念美が警戒心満面で自分を見ているのを見て、唇の端をつり上げ、手を広げて言った:「いいよ、お前の勝ちだ。」
言い終わると、景山瑞樹は自分の胸のシートベルトを外し、隣の村上念美に視線を向けて、唇を引き締めて言った:「車から降りよう、ご主人様。」
村上念美は景山瑞樹が困っている様子を見て、思わず噴き出して笑った。正直言って、気分は悪くない...
村上念美は素早く胸のシートベルトを外し、面白いことを見たいという思いが湧き上がってきた。面白いことが見たい。
本当に見たい...
村上念美は景山瑞樹の後に続いてプライベートクラブに入った。景山瑞樹はここの常連客であることは明らかで、マネージャーのバッジをつけたスタッフは景山瑞樹が来たのを見ると、すぐに近づいて言った。
「景山様。」
「うん、私に構わなくていい。今日は宿泊する予定はない。入室カードを一枚くれ...どの部屋でも開けられるやつを。」
「かしこまりました。」
マネージャーは景山瑞樹と村上念美を意味深に見た後、すぐに敬意を表して準備に向かった。村上念美はすぐに黄連を食べた哑巴のように、苦しくても言えない気持ちになった。
どうやらマネージャーは誤解しているようだ。
「あなたはここの常連客のようね...」
「ご主人様、このプライベートクラブは私の傘下にあるんだ。つまり私が、私がオーナーだ!」