087 彼に行ってほしくない、彼に付き添ってほしい【初回購入お願いします】_18

「すみません、あの時のことは私が間違っていました、ごめんなさい。」過ちを認めれば、村上念美も意地を張らない。結局、この件は景山瑞樹を何日も入院させることになったのだから。

女性の美しい瞳は澄み切っていて、まるでクリスタルのようで、見る者の目を釘付けにした。

「いいよ。」景山瑞樹は自分の横にあった水の入ったコップを一気に飲み干した。

村上念美は口元を緩め、自分と景山瑞樹の間には「一笑すれば恩讐を忘れる」という感覚があるように思えた。「実はね、もし高校時代に知り合っていたら、きっと親友になれたかもしれないわね、親友同士...」

「お前を抱きたいと思ってる男が友達になれると思うか?」

村上念美:「...」

男のチャラい言葉を聞いて、村上念美は思わず口角を引きつらせた。やはり、景山瑞樹に対しては期待しすぎてはいけない。