101 いわゆる禁欲的な男_6

「まだ選んでないよ、ずっとあなたのドレスが決まるのを待っていたんだ。その時にあなたに合わせて私のを選ぶつもりだから。」

村上念美:「...」

これはカップルコーデと言えるのだろうか?

村上念美は店員が敬意を表して去った後、思わず口を開いた:「景裕...私たち二人の関係が近づいていると思わない?」

「どうした?嫌なのか?」

「ううん...」

村上念美はすぐに否定した。

「うん...最初に私たちをやり直そうと言ったのはあなたじゃないか...」

言外の意味は、あなたの言った通りにしているだけだということ。

藤原景裕は自分の感情をコントロールし、いつもと変わらない口調で、冷たくもなく温かくもなく、村上念美に異変を感じさせないようにした。

「そうね...だから私は頑張らなきゃ、あなたを忠犬夫に育て上げないと...」