128 老夫少妻、体がもたない_2

「景山様、ありがとうございます。」

相馬紗奈は満足げに唇の端を上げ、小切手に書かれた六桁の数字を見て、密かに感嘆した。この景山様は本当に太っ腹だ。

なんて魅力的なんだろう...

ツツツ。

最初はただこの男性が見た目がいいだけだと思っていたけど、今は...超魅力的だわ。

「ええ、では失礼します。」

景山瑞樹は景山大旦那様が自分を呼んでいるのを見て、素早く景山大旦那様のいる方向へ歩いていった。

...

景山瑞樹が去った後、相馬紗奈はバッグから既に用意していた赤い封筒を取り出し、小切手をその中に入れた。

赤い封筒の中には、景山瑞樹が今渡した小切手の他に、相馬紗奈自身が用意した小切手もあった。

「ほら...あなたへの...婚約おめでとう。」

木村陽太の黒い瞳が驚いたのを見て、相馬紗奈は口角を上げた。