「マジかよ、彼女が本当に青木のバカ女なの?どうしてこんなに美しくなったの?整形したんじゃないの?」
「どこの美容クリニックでやったのか気になるわ。私も卒業したら行きたい、あの効果はすごすぎるわ。」
「整形じゃないって聞いたよ。彼女は元々あの顔だったんだけど、前は派手なメイクをして、髪も七色に染めていたから、醜く見えただけなんだって。」
「じゃあきっとメイクしたんだわ。どんな化粧品を使ったのか気になるわ。見て、彼女の肌本当に綺麗じゃない?私もあんな肌だったら美人になれるのに。」
「それに彼女の隣にいるデブも職業高校の子でしょ?二人で何で私たちの学校に来たの?しかも私たちの制服着て。」
「あれ、校長室に行ったみたいよ。もしかして転校してくるんじゃない?」
……
青木朝音と後藤雪夜は道中ずっと人々が噂話をしているのを当然知っていたが、それらの視線を気にしていなかった。ただ一つ、異常に熱い視線が朝音の注意を引き、思わず振り返って見た。