「あら、朝音さんもいるのね!」
厳谷お爺さんはにこにこと笑って、彼女のことをとても気に入っているようだった。彼女の今の装いが変わったことに気づき、思わず目を輝かせ、そして続けた:
「一中に転校したって聞いたけど?どう?誰かにいじめられてない?もしいじめられてるなら遠慮なく厳谷おじいさんに言いなさい、私が仕返ししてやるから!」
向井のお爺さんも負けじと、「向井おじいちゃんも仕返ししてやるよ!」
青木朝音は微笑んで、愛想よく言った、「厳谷おじいさん、向井おじいちゃん、お二人ともお元気ですか?」
「元気だとも!」
厳谷お爺さんは大笑いして、愛情を込めて彼女の頭を撫でた。すぐに心配そうな顔になり、「この間、あの不良たちと一緒に住んでいて、随分辛い思いをしたんじゃないかい?ああ、彼らは目の利かない馬鹿者だよ。私たちの朝音さんがこんなに美しくて可愛いのに、彼らはいずれ後悔することになるだろうね!」
向井のお爺さんはすぐに言葉を引き継ぎ、鼻を鳴らして、「全部君のあの孫の君彦のせいじゃないか?朝音ちゃんが彼に好意を持ってくれるなんて彼の幸運なのに、それなのに彼は嫌がって、朝音ちゃんを悲しませて...」
「お前が言える立場か?お前の孫も同じように朝音さんを嫌がったじゃないか?結局、朝音さんのどこがお前の孫に劣っているというんだ、言ってみろ?!」
厳谷お爺さんは不機嫌に反論し、そして二人のお爺さんは口論を始めた。
青木のお爺様は目を回して、威厳のある声で一喝した:「黙りなさい!私の仇を討ちに来たんじゃなかったのか?早く囲碁をやって、そのアサガオというやつがオンラインにいるかどうか確かめろ!」
厳谷お爺さんは急いでスマホを取り出し、自分の囲碁マスターアカウントにログインし、アサガオという名前を検索したが、オンラインではなかった。すぐに不満そうな顔になった。
「見ればわかる、縮こまった亀だ!オンラインに来る勇気もないなんて、きっと怖がっているんだろう!」厳谷お爺さんは自信満々に言った。
「オンラインにいないなら、どうやって仇を討つんだ?腹が立つ!」青木のお爺様は髭を吹かして目を見開いた。
青木朝音:「……」