第126章 トラブルメーカー

厳谷お爺さんは弾指一閃を放ち、彼の頭を小突いて、怒りを込めて口を開いた。「朝音さんは決して無能なんかじゃない、彼女は天才だ!」

厳谷究は軽蔑したように口を尖らせた。「ただの馬鹿なのに天才だなんて、よくもそんな風に大事にできますね」

「言っておくが、朝音さんはアサガオと魔王あさねなんだぞ、とんでもなく凄いんだ!」

その言葉を聞いて、厳谷究はまるで世界一の冗談を聞いたかのように嘲笑した。「もういいですよ、あなたは本当にあの小馬鹿に毒されてしまったんですね」

「知らないよ知らないよ、朝音さんを孫の嫁にするって決めたんだから!」

厳谷お爺さんは心の中で思った。青木朝音を囲碁協会に引き入れることはできなかったが、少なくとも彼女を孫の嫁にすることはできる。これはそれほど悪くない取引だ。