第125章 青木朝音は最下位を取った

間違いなく、青木朝音は今回の試験で見事に学校で最下位を取った。運が悪かったのか何なのか、選択問題は全部Cを選んだが、正解したのはたった5問で、合計25点だった。

北川麟兎は悔しそうに言った。「全部Bを選べって言ったのに、なんで全部Cにしたの?」

彼の分析は正しかった。もし全部Bを選んでいたら、少なくとも100点以上は取れていただろう。

青木朝音は無気力に手を振って、「どうでもいいよ、Cの方が画数少ないし」と言った。

北川麟兎は苦笑いして、「画数が少ないからCを選んだの?」

うーん、彼の母上様はこんなに変わっている人なのだ。

どうすればいいの?甘やかすしかない!

「はぁ、僕も235点しか取れなかったよ。数学と物理が難しすぎたせいだ。300点は取れると思ったのに」

後藤雪夜も元気がなく、彼女もクラスでほぼ最下位の成績だったが、青木朝音よりはずっとましだった。

青木朝音は彼女の頭を撫でて慰めた。「大丈夫、次は絶対に良い点を取ろうね」

また頭を撫でる?

北川麟兎はそれを見て、また嫉妬した。突然、目をキラリと輝かせ、すぐに手柄を自慢した。「僕は722点だよ、学年で2位なんだ」

彼はわざと頭を下げて、頭を撫でてもらえるのを待っていた。

しかし予想外に、青木朝音は軽く鼻で笑って言った。「1位じゃないのに、何を得意になってるの?」

北川麟兎は心の中で悔しく思い、不服そうに言った。「あの厳谷君彦はたった5点多いだけだよ。いつか絶対に追い越してやる!」

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今回の試験の難易度は全体的にはまあまあだったが、主に魔王あさねが出した数学の問題が難しかった。しかし、範囲外ではなく、一定の総合性を持ち、学生に基本概念の熟練した理解と強い柔軟性を要求するものだった。

校長が何度も彼女に難しすぎる問題を出さないように言わなかったら、もっと難しくなっていただろう。

そのため、今回700点以上を取った生徒はほとんどおらず、厳谷君彦と青木龍一、そして青木愛茉がその中の一人で、今回の試験の上位3名だった。いつもの順位は変わらず、以前からこの3人だった。

もう一人の学業優秀者はBクラスの深井花月で、通常なら700点以上も問題なかったはずだが、今回は失敗したようで、670点しか取れず、担任に職員室に呼ばれて厳しく叱られていた。