第280章 忘憂の大規模な正体バレ現場(3)

声明が発表された後、コメント欄は一様に慰めと憤りに満ちた非難の声で溢れ、彼女が被害者であり、「忘憂」が最近の連続強姦事件の犯人だと断定していた。

事件は一晩で発酵し、ますます激しくなった。この時、取調室では、青木朝音が素直ではないという理由で、彼女を一晩中そこに留めておいたという。

もともと落ち着きのない瞳は今や血走り、一夜のうちに人はすっかり憔悴して疲れた様子になっていた。

「最後にもう一度言うわ、私は強姦犯じゃない、弁護士を呼んでほしい」

この言葉を青木朝音は何度も宣言していたが、木下進一は彼女が犯人だと決めつけ、証拠は明白で弁解の余地はないと言い、電話もかけさせず、さらには密かに強姦犯の自白書にサインさせようとしていた。

青木朝音は目を細め、冷たい光が走り、この副隊長も買収されていたのだと悟った。連続した罠、彼女を陥れるためにあらゆる手段を使っていたのだ。