第304章 全ての大物が出動、青木朝音に服を届ける(2)

女子学生の何人かが前回の裁判のライブ配信を見ていて、一目で古川松陰を認め、驚いて叫んだ。「うわぁ、あれって古川弁護士じゃない?きっと青木朝音に服を届けに来たんだわ」

「えっ?青木朝音が古川弁護士を知ってるの?マジで羨ましい」

「朝音は自分が忘憂だということを否定してたけど、私の予感では、彼女は間違いなく忘憂本人よ。ただ認めたくないだけ。見てなさい、古川弁護士はきっと忘憂こと青木朝音に服を届けに来たのよ」

その女子学生は賢く分析し、その後、騒ぎを見たいと思った一群の女子学生たちが、こぞってFクラスの外に駆けつけた。

案の定、青木朝音が教室から呼び出され、その後、古川松陰が袋から黒いカートゥーン柄のコートを取り出し、何も言わずに直接朝音に着せ、さらにニット帽を彼女の頭にかぶせた。