第318章 青木朝音は試験中に1時間以上寝た

青木朝音は作文を書くか書かないかの間で、さらに20分間苦しんだ後、残り時間はあと20分しかないことに気づいた……

まあ、仕方なく書くことにしよう。

結局、彼女は木村先生に頑張って良い点を取ると約束したのだから。

だから、この60点分の作文は本当に捨てるわけにはいかない。

二人の試験監督の先生は彼女が再び筆を走らせ始めたのを見て、1番の監督の先生は少し好奇心を抱いて彼女の方へ歩み寄り、何気なく一瞥するふりをして、彼女が一体何を書いているのか見てみたいと思った。

しかし、彼女の解答用紙に目を落とした瞬間、その目に驚きの色が走った!

わあ、なんて美しい字だ!

もし彼が間違っていなければ、これは瘦金体ではないだろうか?

彼女の字は龍が蛇のように走り、一筆一画が力強さと気品に満ち、剛健さと柔美さが融合したスタイルを持っていた。

さらに彼女の作文の内容を見ると、瞳孔がまた縮んだ。彼は自分の呼吸が止まりそうになるのを感じ、先ほどまで彼女を見下していたことが今や完全に恥ずかしくなった!

この作文にこの素晴らしい字を合わせれば、間違いなく満点だ。

2番の先生は1番の先生の表情がとても奇妙なことに気づき、好奇心を抱いて近づいてきた。青木朝音の解答用紙をちらりと見ると、1番の先生と同じように雷に打たれたように固まってしまった!

こ、こ、これは……これは間違いなく超天才学生だ。

それも最高レベルの天才の類だ。

二人の先生の震える瞳には賞賛の色が浮かび、興奮と恥ずかしさが入り混じっていた。結局、二人とも先ほど彼女を嘲笑っていたのだから、今は顔が痛むような思いだった。

改めて青木朝音の顔を見ると、かなり見知らぬ顔だった。おそらく彼らの学校の生徒ではないだろう。本当に残念だ。

二人の先生が自分の席に戻った後、お互いの目に深い驚きを見出し、1番の先生が小声で言った:

「私たちの権州にそんな天才学生がいたなんて。どこの学校の子か知らないけど、その学校は宝物を拾ったようなものだね。」

2番の先生はまだ青木朝音を見つめながら、深く頷いた。「彼女の書いた作文を見たけど、私でさえ及ばないよ。それにあの美しい字、瘦金体かな?本当に素晴らしい。」

二人の先生の心は長い間落ち着かなかった……