第324章 青木朝音全科満点一位

この時、青木朝音はまだパソコンの前に座っていた。改善すべき脆弱性をすべて記録し、それらをまとめて青木勇太のメールボックスに送信した。彼女はID情報を隠していたため、青木勇太は彼女の本当の身元を知らなかった。

片付け終わって、青木朝音がやっと一息ついたとき、ドアの外からノックの音が聞こえた。誰だか考えるまでもなく、きっとまた水を飲みに来たのだろう。

ドアを開けてみると、案の定、あの色気のある男が玄関に立っていた。ちょうどシャワーを浴びたばかりのようで、体からはボディソープの香りがした。彼は黒い男性用パジャマを着ていて、かっこよくて色っぽくて魅力的だった。

「喉が渇いた、まだ水はある？」そう言いながら、古川松陰はすでに自発的に部屋に入り、さらに自発的に青木朝音のカップを手に取って水を一口飲んだ。

「それはあなたのカップよ、あなたのために買ったの」青木朝音は呆れて別の新しいカップを彼に渡した。

古川松陰はそれを一目見て、少し不満そうだった。彼はやはり青木朝音のカップの方が好きで、それで飲む水は甘く感じるのだ。

そこで青木朝音が気づかないうちに、古川松陰はうっかり青木朝音が新しく買ったカップを割ってしまい、それから自発的に破片をきれいに片付けた。

青木朝音はまぶたをピクピクさせた。明らかにわざとだ！

「あのカップ、とても高かったのよ、29元もしたんだから」青木朝音はソファに足を組んで座り、歯を食いしばって言った。

それを聞いて、古川松陰は何も言わずにWeChatで彼女にお金を送金した。とても素敵な数字だった——250元。

あまりに興奮していたせいか、彼は数字を押し間違えた。実際には520元を送りたかったのだ。

青木朝音の口角がまた引きつった。「あなたこそ250よ」

「すまない、押し間違えた」古川松陰も内心慌てて、急いでさらに520元を送った。まだ挽回できることを願って。

「今さら5201314元送ってきても無駄よ」

青木朝音は怒ったように冷たく言い、目を伏せてスマホを見ると、未読のWeChatメッセージがあることに気づいた。北川麟兎からのものだと分かり、すぐに開いた。

北川麟兎：【女神女神、何点取ったの？確認した？受験番号と学生番号を教えてくれれば、僕が調べてあげるよ】

青木朝音：【まだ確認してない】