堂々たる高橋社長、夜食がなんと離乳食?
あの写真を思い出すたびに、菅生知海はますます笑いが止まらなくなり、最後には涙まで流れ出てしまった。
しばらくして、菅生知海はようやく笑いを抑え、少し痛くなったお腹をさすりながら、携帯を探そうとした。しかし、まだ頭を下げる前に、余光で便器に浸かっている携帯電話が目に入った。
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髙橋綾人は菅生知海からの返信がなかなか来ないので、携帯をロックして枕元に戻した。
食事の後、井上ママはテーブルを片付け、食事の容器を持って去り、病室には再び森川記憶と髙橋綾人の二人だけが残された。
森川記憶は医師の指示を覚えていて、食後約30分後、髙橋綾人に薬を飲ませ、呼び出しボタンを押して看護師を呼び、点滴を始めてもらった。
髙橋綾人は熱がまだ下がっておらず、体調も良くなかった。解熱剤には睡眠薬の成分が含まれていたため、点滴を始めてからすぐに深い眠りに落ちた。