第561章 彼女を処理しますか?

結婚式が近づくにつれ、久保和美は氷川泉と自分の間が次第に疎遠になっていると感じていた。氷川泉は彼女の芸能界入りを全面的に支持し、時々撮影現場に顔を出すこともあったが、彼の彼女に対する気持ちは最初ほど熱心ではなく、一緒にいる時でさえ時々心ここにあらずといった様子だった。

「さっきウェディングプランナーから電話があって、リハーサルはいつにするか聞かれたわ」

「そういうことは君が決めればいい」氷川泉は経済学の雑誌を手に持ったまま、顔も上げなかった。

「じゃあ、結婚式の日のロケ地はどこがいいかしら?私は海辺がいいと思うわ、撮影効果も良くなるし」

男性が長い間何の反応もしないのを見て、久保和美はいらだちを覚えた。「何か言ってよ」

「そんな細かいことは、君が決めればいい。私の意見を聞く必要はない」