数日ぶりに会った薫理はすっかり痩せて、小さな顔も以前のようなツヤがなくなっていた。
もともと薫理の精神状態はあまり良くなかったが、林薫織を見ると、途端に元気になった。「ママ、ママ!」
小さな子供がベッドから降りようと体を動かすのを見て、暁美さんは急いで前に出て彼女を止めた。「まあ、あなた、まだ点滴中なのよ、動いちゃダメよ!」
暁美さんの反応は素早かったものの、薫理は動きが大きすぎて手の甲の針が動いてしまい、痛みで大泣きし始めた。
林薫織はそれを見て慌てて前に出た。「大丈夫よ、薫理、いい子だね!」
林薫織は薫理をなだめながら、暁美さんに言った。「暁美さん、急いで看護師さんを呼んできて。」
暁美さんは一瞬固まったが、すぐに頷いて、三歩を二歩に詰めてナースステーションへ向かった。
しばらくすると、看護師が病室にやってきて、注意深く薫理の手の甲を調べ、眉をひそめた。「針が漏れてますね!」
漏れのため、看護師は薫理の手の甲に再び針を刺さなければならなかった。もともと薫理の血管はとても細く、先ほども見つけるのに苦労したのに、今回も看護師は大変な思いをして血管を見つけた。
林薫織は、あの細長い針が少しずつ薫理の小さな手の甲に刺さっていくのを見て、思わず心が痛んだ。
薫理は林薫織の眉間にしわが寄り、心配そうな表情を見て、思わず慰めた。「ママ、大丈夫だよ、痛くないよ。」
林薫織は小さな子の顔をじっと見つめた。顔をしかめているのに、どうして痛くないわけがあるだろう?
この子は心が痛むほど懸命だった。
しばらくして、看護師はすべてを処理し、去る際に忘れずに注意を促した。「これから点滴の間は、大人の方が彼女を動かさないようにしてください。漏れ自体は大きな問題ではありませんが、子供がまた苦しむのは見ていて辛いものです。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
林薫織はゆっくりと視線を戻し、薫理の手の甲の針が刺さった場所を見下ろした。そこはすでに大きく腫れ上がり、見るに堪えなかった。
林薫織は自分を責めずにはいられなかった。もし自分がいなければ、薫理は動き回ることもなく、こんな目に遭うこともなかっただろう。
「ママが悪かったの、全部ママのせいよ。」