あっという間に一週間が過ぎ、夏目初美と大江瑞穂の法律事務所はすでに内装工事が完了し、オフィス家具や備品の購入を待つだけで、その後は採用と開業を控えていた。
彼らの同窓会の日も近づいていた。
朝早くから大江瑞穂は夏目初美に何度も電話をかけてきた。「起きた?」
「今から出るところよ、あなたも急いでね……」
「私は車で行かないから、あなたは直接新光まで車で来てね……あなたの車の方が私のより良いんだから、もちろんあなたの車で行くわ。30分後に会いましょう……」
夏目初美は仕方なく、貴重な寝坊の機会を犠牲にして、服を着替え、バッグを背負い、車のキーを掴んで出かけた。
どうしてこんなに日が経っても、瑞穂はこの同窓会のことを忘れられないのだろう?
その後、午後4時まで、夏目初美と大江瑞穂は髪を乾かし、服を買い、バッグを選び、メイクをして過ごした。
効果はもちろん抜群で、二人が商業施設を出る頃には、優雅に歩き、100点満点中99点の美しさで、非常に高い振り返り率を誇っていた。
夏目初美はすでに疲れ果てていたが、作り笑いで大江瑞穂に尋ねた。「こんなに苦労して気晴らしするだけのために、本当に価値があると思う?」
大江瑞穂も疲れていたが、まだ強がって言った。「もちろん価値があるわ。私が言ったでしょう、人は意地があるものよ。それに、自分がこんなに美しいのを見て、心が晴れないの?」
夏目初美はこの点には同意した。「確かに心が晴れるわね。でも私はいつだって美しくて、心が晴れるじゃない?」
「そうね、私は何も言い返せないわ……」
親友同士は冗談を言い合いながら、一緒に地下駐車場に行って車を出し、夜の集まりが行われるホテルへと向かった。
思いがけないことに、車を停めて、エレベーターに乗ろうとしたところ、スーツを着て金縁の眼鏡をかけ、高貴な雰囲気に加えて儒雅さも漂わせる遠山陽介と出くわした。「お嫂さん?本当にあなたですね。今日はとても美しいですね。ここには何かイベントか、あるいは何か接待があるのですか?」
夏目初美も彼に会えて驚いていたが、笑顔で言った。「大学の同窓会よ」