第273章 全員が厄介者

双葉学明は自分の考えは非常に合理的だと思っていて、「なぜ肉粥を食べないのか」というような的外れな発言ではないと自負していた。

和歌山市の物価を考えれば、食事と衣服だけなら、公共交通機関も便利だし、一ヶ月で三人分の四千元は十分すぎるほどだった。

それに、夏目おばあは夏目本俊一人の母親ではない。弟の本安だって、養老の責任を果たすべきではないのか?

万が一、家計が本当に苦しいとしても。

本俊が男として外に出て仕事を探すべきではないのか?双葉淑華より稼げるだけでなく、それが一人の男としての責任ではないのか?

それなのに、淑華が外に出て仕事を探し、しかも最も辛く、最も底辺の清掃員の仕事をしているのだ!

学明は今でも思い出すと腹が立つ。「私は彼女にやめるように言った。もしあの母子が彼女に嫌がらせをするのが怖いなら、私が彼らに言ってやると。みんなで貧乏するか、あいつが出て行って仕事を探すかだ。一日中家で寝そべっているなんてありえない」

「でも彼女は必要ないと言うんだ。自分から進んで働きに出たいのだと。私が怒っているのを見ると、逆に泣きながら頼んできた。自分にも選択肢がないと。家には食べさせなければならない子供がいて、学校にも行かせなければならない。あいつは体が弱くて、適した仕事も見つからないと。私があいつに仕事を与えるなら、彼女は戻ってくると言うんだ」

「頭が痛くなるほど腹が立った。あんなやつに仕事なんてやれるわけがない。あいつがどんな人間か彼女は知らないのか?他人の縄張りではまだ少しは自制するかもしれないが、義兄の縄張りでは、どんな悪さをするか分からない!あの子も彼女が産んだ子じゃないのに、なぜ彼女が養わなければならないんだ?あいつの親が死んだわけじゃないだろう?」

「残念ながら言えなかった。相変わらず、彼女は間違いなく愚か者だ...いや、もっと愚かになった。あれだけのことを経験して、唯一の娘まで失ったのに、目を覚ますべきなのに、結局...俺は本当に...」

林田愛子は急いで彼を叱った。「話をするだけで、なぜ人を罵るの?夏目初美、気にしないでね。あなたの二番目の叔父さんは怒りが頂点に達しているだけよ。もういいわ、あなたは話すのをやめて、私が話すわ」