第387章 長年の毒瘤を除去する

こうして双葉学明の心の中に残っていたわずかな温かさも、完全に冷え切ってしまった。

彼が事業を始めた頃は、あまりにも貧しかったため、夫婦で列車に無賃乗車したり、橋の下で寝泊まりしたり、飢えや疲労に耐え、早朝から深夜まで働くのは日常茶飯事だった。

平手打ちされたり、こん棒で殴られたり、騙されたりすることも珍しくなかった。

あの頃、家族の誰が彼らを助けてくれただろうか？

やっとのことで双葉学成に200元を借りることができたが、彼は三日おきに返済を催促し、返せなくなることを恐れているかのようだった。しかも倍返しを要求してきた——はっきり言って、高利貸しでさえそこまで厳しくはない。

唯一の息子を誰も面倒を見られなかったため、実家に置いて老母に少し見てもらおうとしたが、学成夫婦は頑として同意しなかった。

結局、双葉俊哉を連れて一緒に苦労することになった。今思えば、学明はあの頃、息子に対してあまりにも多くの負い目を感じている。

老母が基本的に自立した生活ができなくなった後の扶養の問題も同様だった。

彼ら夫婦は確かに力仕事はできなかったが、お金を出すことはできた。当時、月に50元あれば老母の食費や衣服代として十分で、余りさえあった。

しかし学成は強欲にも100元を要求し、さもなければ老母を引き取れと言い、それ以上面倒を見ないと脅した。

そのため彼らはさらに節約を重ね、一時は俊哉の幼稚園のミルクや制服代さえ支払いを遅らせ、夫婦は一ヶ月間肉らしい肉を口にすることもできなかった。

やっとのことで毎月の100元を何とか工面した。

それなのに学成はよくも昔のことを持ち出し、かつて彼に「お金を貸した」ことや老母の世話をしたことを理由に、彼らが「老後の面倒を見るべきだ」と脅すことができたものだ！

双葉淑美に至っては更に滑稽だった。彼ら夫婦はこの数年、彼女の家族をどれだけ助けてきたことか？

家や車の購入、子供の就職といった大きなことから、日常的に小栗家が何か必要な時に淑美を通じて彼に頼んでくることまで、彼は力の及ぶ限り、基本的に断ったことはなかった。

それなのに同じように彼を脅し、しかも双葉淑華さんを使って脅した。さらに悪質なことに、彼の会社の脱税を告発すると言い出した。