第383章 この機会に自分の汚名を晴らす

「姉のステージは姉が主役」番組の第三回公演では、ルールが変更され、最も多くの脱落者を出した歌手グループに残った4人のメンバーが、それぞれ女優グループとコメディアングループに加入することになった。

二対二の対決PKバトルを行う。

女優グループの二チームがPK、コメディアングループの二チームがPKを行う。

女優グループとコメディアングループの勝者同士がさらにPKを行い、最終的に勝利したグループの歌手が、歌手グループのリーダーを務めることになる。

第三回公演ではこの一回で4人が脱落するという、非常に過酷な競争形式だ。

歌手グループが分割され、温井詩葉は迷うことなく林田笑々のチームに入り、番組内で感動的で羨ましい姉妹愛を見せ続けた。

第二回公演で、詩葉のチームから2人が脱落したため、彼女はネット上で高橋迎雲と高橋夢のファンから罵倒や攻撃を受け、見た目だけで実力がなく、リーダーを務める資格がないと言われていた。

今回、詩葉は意地になって練習に励み、第三回公演で巻き返そうと努力した。

そして最終的な結果は、誰もが予想外のものだった。

これまで映画出演経験のなかった詩葉は、競技中に見事な演技力で観客を驚かせた。

彼女は高度な技術や洗練された演技はなかったものの、何度か演技歴の長い笑々を上回り、観客を大いに満足させた。

橋本燃も詩葉の演技を見て、賞賛と肯定の眼差しを送った。

最終的に、林田笑々のチームは第三回公演で全員が次のラウンドに進出し、安全に次のステージに進むグループとなり、詩葉も再び歌手グループの準リーダーとなった。

第三回公演では4人が脱落し、それぞれ女優の渡辺安花、伊藤氷子、コメディアンの清水春蘭、許山真理だった。

21人の姉たちのうち、第三回公演終了時点で残っているのはわずか12人で、各グループにそれぞれ4人ずつとなった。

女優グループ:林田笑々、藤原玉恵、渡辺蘭子、田中麗子

歌手グループ:温井詩葉、秋山書蕾、近藤真珠、村上宝

コメディアングループ:西野梅子、田中花音、河野桃子、高橋静香

競争はまだ半分も終わっていないのに、参加者の大半がすでに脱落し、観客はこの競争形式があまりにも残酷だと叫びながらも、誰が最後まで勝ち残り、女王様の称号と優勝トロフィーを手にするのかを楽しみにしている。