098 鈴木曼華の前で勝山子衿に師事を請う【1更】

これで恥をかくのも海外にまで及んでしまった。

それ以外に、鈴木曼華は勝山子衿のどこがO大陸王立芸術学院の名誉教師を直々に青葉まで来させるほどのものがあるのか、本当に思いつかなかった。

彼女はもちろんベルグ・ブライアンの名前を聞いたことがあった。

以前、月咲に絵画の教師を選んでいた時、その絵画教師はベルグを非常に推奨していた。

言わば、ベルグは現在のO大陸バロック油絵の頂点を代表する存在だった。

O大陸王立芸術学院だけでも、ベルグの門下に入りたいと願う学生は数え切れないほどいた。

しかしベルグの気性は非常に変わっていて、盛田清堂以上に厄介で、弟子も取らず、ただ時々後輩に指導するだけだった。

曼華は今、これから外出して人から指をさされることを考えると、心臓が痛むほどだった。

またこうなってしまった。

もし月咲なら、絶対に彼女の面目を失わせることはなかっただろう。

「お姉さん、どうしたの?」勝山露美は曼華の顔色が青から白に変わるのを見て、心配そうに尋ねた、「体調が悪いの?」

「大丈夫よ」曼華はこめかみを押さえ、呼吸を整えた、「ベルグさんはまだ青葉にいるの?」

「私が学校を出る時、校長先生が彼と一緒にいました」露美は言った、「彼らはもう子衿を探しに行ったかもしれないけど、まだいるかもしれません」

「車を用意して」この言葉を聞いて、曼華は立ち上がり、すぐに決断した、「今すぐ青葉へ行くわ」

事態が悪化する前に、まず謝罪しに行かなければならなかった。

「青葉なら私が詳しいから、お姉さんと一緒に行きましょう」露美は薬膳を管家に渡し、指示した、「お婆様のところは、くれぐれもよく見ていてください」

管家は恭しく言った:「露美さん、ご安心ください。老夫人のところは、少しの不備も出しません」

指示を終えた後、曼華と露美は一緒に青葉へ向かった。

**

青葉中学。

校長は使いの生徒の報告を聞いて、頭が割れそうになった。

ベルグの地位からすれば、青葉に来るどころか、帝都大学に行っても、絵画を学ぶ学生たちは必ず争って見に来るだろう。

これは……

しかし、校長の予想に反して、ベルグは今回、驚くほど機嫌が良かった。

彼は大らかに手を振った:「大丈夫だ、彼女がいつ時間があるか聞いてくれ、私はここで彼女を待っている」