125 勝山学者に支配される恐怖【3更】

沈黙、そしてまた沈黙。

勝山子衿は解答用紙の裏面を見つめ、丸々五分間沈黙していた。

隣の生徒は子衿が自分の答案をカンニングしないか警戒していたが、ちらりと見た瞬間、彼女の様子に気づいた。

どうやら子衿はもう自暴自棄になったらしい。カンニングする気もなく、ただぼんやりし始めていた。

こんな状態で陸田放と賭けをするつもりなのか?

これで?

彼は軽く鼻で笑い、軽蔑の表情を浮かべながら、自分の試験問題に戻った。

一方、子衿は無表情で、ペンを置いた。

彼女は先ほどの考えを撤回する必要があった。

国語の作文のような問題は、彼女の存在を否定するために作られたようなものだった。

八百字、命取りだ。

もう書かない。

子衿は顔を上げ、黒板の時計を見た。試験終了まであと二時間以上ある。十分昼寝できる時間だ。

彼女はポケットから柔らかい耳栓を二つ取り出して装着し、腕の中に顔を埋めた。

少女のこの行動は他の英才クラスの生徒たちの注目を集めることはなかった。試験中に寝るなんて彼らの目には珍しくもなかったからだ。

試験では寝ることを禁止するルールはなかったので、監督の先生も注意しなかった。

過去の英才クラスには、毎回試験に参加すると最初の一時間は必ず寝て、それから起きて解答するという学生がいた。

それでも彼はいつも全科目で一位だった。

しかし子衿がその学生と比べられるだろうか?

彼女が寝るのは、ただの時間の無駄遣いだ。

試験終了まであと三十分というとき、監督の先生が少女の横を通りかかり、何気なく彼女の解答用紙を見た。

作文欄にタイトルすら書かれていないことに気づき、立ち止まった。

先生は問題を見て、今回の国語の作文の題は確かに難しいと思った。

おそらく問題の意図さえ理解できず、的外れな答えになってしまうだろう。

しかし一文字も書かないというのは、チャンスを放棄するようなものだ。タイトルだけでも書けば、2点はもらえるのに。

解答用紙は子衿の腕の下に挟まれていたため、監督の先生は表面がどうなっているのか分からなかった。

ただ、試験用紙に解答の痕跡がまったくなく、開封前と同じくらいきれいなことに気づいた。

他の問題はともかく、最初の論述文読解問題では、少なくとも何かマークをするはずだろう?