256 学術大佬からの制裁!【3更】

本谷先生は本当に飛鳥夢子と深山越のグループに勝山子衿を入れたくなかった。

田舎町から青葉中学校に転校してきて、コネを使って英才クラスに入り、突然学年一位を取るなんて、こんな馬鹿げたことがあるだろうか?

勝山子衿以外の国際大会直通の5人の生徒は、誰一人として和国の人材保護計画に入っていない者がいるだろうか?

特に夢子と越の二人は、帝都大学附属中学校の看板生徒なのだ。

「もう一度言っておくわ」本谷先生は一語一語はっきりと言った。「教授のところに行ってグループを変えなさい。トレーニングはまだ始まっていないから、まだ余地はあるわ」

「柳田清寧のグループでも、景山蓉子のグループでもいい。たとえトレーニングに付き添ってきた他の生徒たちでもいい。ただ勝山子衿とだけは組まないで」

越は眉をひそめながら聞いていた。「本谷先生、もし私たちが彼女と組まなかったら、他の人も彼女と組みたくないとしたらどうするんですか?」

本谷先生は考えもせずに即答した。「なら彼女一人でグループを組ませればいいわ。英才クラスのテストで満点を取れるんでしょう?」

彼女の声は小さくなかったので、食堂にいた他の生徒たちも聞こえ、思わずこちらを見た。

「本谷先生、私と越は子衿と一緒にやることに決めたんです」夢子は頑固だった。「あなたは彼女と接したこともないのに、そんな風に言うのはよくないでしょう」

「私は事実を言っているだけよ」本谷先生は冷ややかな目で言った。「あなたたちがすでに決めたのなら、私からは何も言えないわ。後悔しないでね」

トレーニングとはいえ、その成績と効果は組織委員会に報告されるのだ。

本谷先生はこれ以上話す気を失い、ハイヒールを鳴らして外に向かった。

子衿はちょうどその時戻ってきた。

彼女は本谷先生を見ることもなく、まっすぐ夢子の隣に座った。

「子衿、本谷先生のことは気にしないで」夢子は声を低くした。「彼女は更年期で、かなり気が短いの」

「そうだよね」越はさらに二つの肉まんを持ってきた。「彼女は帝都大学の教授選考に落ちて、その腹いせを私たちにぶつけてるんだと思うよ」

「とにかく、これからトレーニングのときは、私と越についてきて」夢子は言った。「わからないことがあったら、教えてあげるから」