287 配信、自ら正体を明かす【3更】

女子生徒の言葉が出ると、クラスの視線が一斉に集まってきた。

好奇心と疑問を帯びた視線だった。

高校三年生になって一ヶ月余り、彼らはすでに三回の模擬試験を受けていた。勝山月咲の成績は確かに優秀だった。

鈴木知晩がいたとしても、彼女には勝てないだろう。

勝山子衿がいなければ、学年一位の座は間違いなく月咲のものだった。

たった一年間O大陸で学んだだけで、月咲の成績がこれほど向上したことに、特進クラスの生徒たちも驚いていた。

「まさか?」月咲は一瞬固まり、唇を噛んで首を振った。「私が一位なわけないでしょう。ユーザー名は隠していますが、今のところ総合ランキングで112位です」

そう言いながら、彼女は堂々と携帯を見せた。

周りの生徒たちが覗き込むと、確かにその通りだった。

No.112:ユーザー名非公開、和国、478点

ISC選抜大会のスコアは大きな差があり、上位20位はすでに2000点以上だったが、21位は1508点に過ぎなかった。

100位は996点。

そして月咲と100位の間には、さらに400点以上の差があった。

ISCの難しさは問題の難易度だけではなかった。

基本問題も追加問題も、特進クラスの生徒たちにとっては模擬試験ほど難しくはなかった。

しかしISCの出題範囲は非常に広く、追加問題には時間制限もあった。

一度問題が高校で学ぶ九科目の範囲を超えると、参加者たちは太刀打ちできなくなった。

月咲のランキングを見て、学習委員はあまり興奮しなくなったが、それでも褒め言葉を述べた。

「月咲、それでもすごいじゃない。私は総合ランキングで408位しか取れないわ。青葉では君が最高順位みたいね」

結局、参加者は世界中の高校生だ。青葉は和国内ではトップクラスだが、国際的な競争力はそれほど強くなかった。

「最終的な国際決勝には、確か600人の枠があるわ」隣の席の女子が言った。「月咲、これなら国際決勝に進めるわね。もしかしたら勝山子衿と同じグループになって、青葉の名誉を高めることができるかも」

その名前を聞いて、月咲は黙り込んだ。

彼女は携帯を強く握りしめ、うつむいて問題を解き続けた。

「そういえば子衿が帝都から戻ってきたわ」学習委員が続けた。「19組はまるで狂ったみたい。私たちはどうして彼女が勉強もできることに気づかなかったのかしら?」