365 不相応、帝都大学内で勝山子衿に出会う【2更】

それは科学普及系のブロガーのウェイボー投稿で、ホットトピックに固定されていた。

トレンド検索をクリックした人なら誰でも見ることができた。

【@博学天下V：勝山子衿の実力を知らない人もいるかもしれないので、簡単に説明します。

彼女のような高知能の人物は、将来直接国家研究院に入ることになるでしょう。

もし彼女がISC国際大会で10位以内に入れば、国際物理センターのような機関に採用されるでしょう。

国際物理センターは世界トップクラスの科学者が集まる場所で、彼らは宇宙航空母艦など、私たち一般人が触れることのできないものを研究しています。

彼女の未来は輝かしく、世界が彼女の舞台となるでしょう。

だから、一介の役者如きと争う必要はありません。本当に、その二文字で言えば、「不釣り合い」です。】

「役者如き」という言葉に、葉山希子はほとんど崩壊しそうになった。

彼女はエンターテイメント業界の新進気鋭のトップスターでありながら、このように貶められるのは初めての経験だった。

これは完全な侮辱だった。

「田中、見たか？」鹿島文彦は強く机を叩き、さらに怒りを露わにした。「彼女が学問の天才を中傷し、国家の人材を危険にさらそうとしていると言われているぞ。どれだけ大きな罪名だと思っている、ああ？！」

田中梨花の顔は真っ青になった。

希子の体も再び震えた。

国家の人材を危険にさらすという罪名は、誰も耐えられるものではなかった。

芸能界はもともと是非が多く、彼女のライバルたちはこの機会を逃さず大きく取り上げるだろう。

たとえネット上の記憶はすぐに次のページに移るとしても、この汚点は完全に洗い流せないものだった。

一定期間ごとに、また取り上げられて嘲笑の的になるだろう。

さらには主要な賞とは無縁になり、総合テレビ局のイベントにも招待されなくなる可能性もあった。

「お前は名前に『梨』が入っているから、頭も梨のように育つと思ったのか？」鹿島は指で田中を指さし、また怒鳴り始めた。「今年のボーナスは全額没収だ、それに半年分の給料もだ！」

梨花も一言も言い返す勇気がなかった。

「今すぐ、相手に謝罪しろ。」鹿島はまだ怒りが収まらず、「反省文は書いたのか？」

希子は唇を噛んだ。「書、書きました。」